ベトナム・財務省、外資企業の移転価格に関するDecisionを発行

2011年～2020年、税制システム改革戦略の承認に関する政府事務所発行の2011年5月17日付けDecision No.732/QD-TTG及び在ベトナム外資系企業の移転価格管理の強化に関する2012年2月16日付けOfficial Letter No.48/TB-VPCPに対し、2012年5月21日、財務省は2012年～2015年の外資企業の移転価格に関するDecision No.1250/QD-BTCを発行した。

2012年～2015年の外資企業の移転価格のアクションプランは下記の主な方針に集中する。

1. 関連企業間取引がある企業の移転価格によるベトナムでの脱税を防止するために、移転価格に関する規則の修正及び関連企業間取引の管理に関する新規則の新設を実施する
2. 移転価格リスクが高い業種での独立企業の利益率や、税務署による移転価格分析や修正の基礎となる製品やサービスの市場価格のデータベースを強化する
3. ベトナム企業が採用している一般的な移転価格方法の認識、調査、現段階での移転価格管理の結果評価、及び向上が必要な分野を明確化する
4. 国際実務及びベトナムにおける移転価格の税務調査の実務経験を強調した、税務署員向けの移転価格に関するマニュアルを作成する
5. 中央・地方レベルの税務署員向けの包括的な移転価格に関するトレーニングを実施する
6. 移転価格に関する税務調査を強化する。移転価格に関する税務調査が通常の税務調査の最低でも20%を占めるような計画を実施する
7. 移転価格の国際実務及び移転価格税務調査の経験に重点を置き、税務署員の移転価格能力向上のための国際関連機関との共同プロジェクトを実施する
8. 企業、税務署員及び関連の行政管理機関の遵守意識を高めるために、メディアを通じて移転価格税制に関する宣伝、普及、教育プログラムを開発する
9. ベトナム企業の移転価格税制違反行為に対し、効果的に税務調査するために中央・地方の連携を強化する

具体的なアクションプランは税務総局が中心役として省・庁・局・関連機関に展開する。（原文）