インドネシア

インドネシア・新規VISA取得のためのBKPMからの許可取得

新型コロナウィルスの拡大に伴い、インドネシアでは2020年4月から、原則として外国人のVISA発給を行っておりません。通常手続きによる新規就労VISA(ITAS)取得の手続きは再開しておりません。なお、既存のITASの延長は通常通りの手続きでの再開を開始しております。

一方で2020年6月11日付BKPM通知で、BKPM(投資調整庁)による新規ITAS取得のサポートについての通知をおこなっております。内容としては、各企業からBKPMへ「外国人の渡航者(新規ITAS取得者)について」の申請を行い、BKPMが承認した者にはITAS取得の各官公庁(労働省や移民局、在外インドネシア大使館)手続きを進めることができるというものです。

本通知においては、BKPMによる承認のための具体的な審査基準などは明示されておりません。当該外国人(新規ITAS取得予定者)がインドネシアに渡航され当該企業で就労することにより、その企業活動の促進、インドネシアの経済の発展と成長に寄与すると認められる場合にBKPMは承認を行います。

新型コロナウィルスの拡大に伴い、従前、手続き中のVISA手続きが中断した場合や、全くの新規プロセスの場合であっても、BKPMからの承認を取得することが出来れば、どのフェーズであっても手続きを進めることが可能です。

申請は、BKPM本局(Jl. Gatot Subroto No.44)へ申請書などの必要書面を揃えて提出することにより行う事が可能です。申請書は特に決まった形式・フォーマットがあるわけではなく、PIC(企業側担当者)を記載の上、BKPM長官あての書面として作成します。渡航者がどのような業務をおこない、どのような形で企業活動とインドネシア経済に寄与できるかを書面などでアピールする必要があります。後に、書面内で記載したPIC(企業側担当)へコンタクトがあり確認や申請結果が連絡されます。

本制度開始から、BKPMには多数の申請が行われており、申請が認められるまでの期間は未定となっています。新規ITAS取得の場合には、現状、本制度を利用するほか、方法がありません。つきましては、新規駐在員の赴任の際には、これまでよりも工程がふえるだけでなく、時間がかかりますので、御注意下さい。