香港

[NNA Q&A] 在庫計上の方法

相談者:製造販売(日本)
内容:香港の子会社の在庫計上についてですが、例えば、6月に仕入れた原材料は購入月である為、6月度のP/LにPurchase(仕入)計上し、売れ残った分は6月度の在庫として計上せずに、7月度のB/SにCurrent Assets Inventoryとして在庫計上するという方法を採用しているそうです。
なお6月度に購入した原材料で6月中に売れた分がある場合は、その売れた分については6月度に在庫計上することになるそうです。

上記の方法を従来より採用しており、現地の会計士に確認しても問題ないとの事で連絡を受けているそうですが、本当に香港にそのような会計基準があるのでしょうか?
(売れたものを在庫計上し、売れていないものを在庫計上しないという処理は考えられないのですが)
いくつかの海外税務会計の本を見てみましたが、このような処理をする旨の記載は、見当たりませんでした。

恐れ入りますがよろしくお願いします。

香港の会計処理基準は、日本と比べても大きく異なることはありませんし、ご質問いただいたような会計処理の前提となるような考え方(複式簿記の範疇)は、世界各国共通です。
当然ながら、月末に在庫として残っているものを月末在庫(BS計上)していきます。

ご質問にある処理では、PL上でも売上と原価が対応せずに粗利益が全くおかしな数値となってしまいます。
香港の会計士の水準からいって、このレベルのご質問に上記のような誤った回答をすることは考えられませんので、間に入っている方のコミュニケーション上の誤解があるのではないかと推察致します。

再度現担当先へご確認されてみてください。

タグ: 在庫 会計処理