香港
香港・資本投資者入境計画、最低投資金額の引上げ
政府は、2010年10月13日に、「資本投資者入境計画」の申請条件を以下のように修正し、公布し、2010年10月14日より実施すると発表した。
(1)当該計画を申請できる最低投資金額を従来の650万香港ドルから1,000万香港ドルへ引き上げる。
(2)従来、不動産投資可能であったが、暫定的に不動産への投資を投資項目から削除する。
上記の他、2010年10月14日より、http://www.immd.gov.hk/chtml/hkvisas_13_6.htm が、当該計画の金融商品取扱を許可された金融機構となる。
政府の発表によると、「この度の改定検討に際して、政府は、既に、海外における当該計画に相似の計画や、立法会議員、市民の意見を聞き、経済指標を参考に検討を進めた。当該改訂の目的は、海外からの投資が、引き続き香港にて最適に運用されることを確保するためである」としている。
「海外においての相似の計画も、計画改訂後もやはり競争力を備えている。投資の最低金額は、3年毎に検討される。暫定的に投資先として、不動産を含まないという措置についても、次回の検討時に、再考慮されるであろう」
「最低投資額改訂前に申請した、或いは既に審査中の案件については、引き続き、申請時の条件に基づき手続きが行われる」
過去の申請データによると、申請者の11%は、当該計画申請前に既に香港に投資を行っていた。この過去の状況を考慮して、暫定的に、新規の申請者が、規定が改訂された日の半年前までに既に650万香港ドル以上の投資(不動産投資を含む)を実行していた場合においては、申請資格を有すると認められ、改訂前の規定が適用される。しかしながら、当該計画改訂日以後において締結された投資は、全て新しい規定が適用される。(原文)