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ベトナム・中央銀行総裁、金利引下げを数日後に実施
3月6日午後、2月分の定期政府会議で中央銀行総裁グエン・バン・ビン氏(Nguyen Van Binh)は数日後、金利を1%引き下げると正式発表した。同氏によると、第1四半期に1%引下げた後、年内のインフレ率が10%未満を確保できるような要素が確認できれば、各四半期に1%の金利を引き下げるとのこと。
2011年第4四半期以降、中央銀行は貸出金利を17~19% (即ち1~2%減) まで引下げることに成功したが、各商業銀行の流動性問題はまだ解決されていなかった。多くの金融機関は流動性を確保するために中央銀行から資金再供給を受けていたが、今年1月、2月に入ると、事態は改善方向に推移している。中央銀行の統計データによると、各金融機関の国債保有額は直近2ヶ月間で15%増加し、相対的に高水準である。3~5年の国債の利回りは11.27%であるが、多くの金融機関が買い入れており、金融機関の流動性が改善された証拠である。インフレ減速及び金利引下げへの期待が広がっている。
インターバンク市場における対優良金融機関への金利は大きく下がり、翌日物金利は7~8%台で、1ヶ月物金利は13~14%台に留まった。近く、中央銀行は資金再供給の期限を3ヶ月または6ヶ月に延長し、資金再供給を利用する金融機関に貸出強化のバックアップを与えるとのこと。また為替レートの長期安定も金利引下げを支える要素となる。(原文)