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中国タイヤ業界に「輸出回復は絶望的」の声

世界金融危機による外需減少に加え、米政府が実施する輸入規制が、中国のタイヤ業界に大きな打撃を与えている。中国進出口商品交易会(広州交易会)に出品したあるメーカーは、「タイヤ輸出の回復はほぼ絶望的だ」と語った。16日付『第一財経日報』が伝えた。米政府は9月、中国製タイヤへの特別セーフガード(緊急輸入制限)として上乗せ関税を実施すると発表した。期間は3年間で、上乗せ関税率は最大35%。山東省のタイヤメーカーの幹部は、米政府の発表以来、同社の海外向け輸出全体に占める米国向けの割合が20%から15%に下がったことを明らかにした。アフリカや欧州連合(EU)各国向けの輸出には今のところ大きな影響はないものの、今後、貿易摩擦がこうした地域にも広がることを懸念しているという。この幹部は、世界での中国製タイヤのシェアを韓国製に奪われる可能性も指摘した。中国ゴム工業協会の範仁徳・会長は先ごろ、米国の措置によって中国側で10万人の雇用に影響が出ると同時に、輸出額が10億米ドル減少するとの試算を公表している。(香港ポスト