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タイ政府、3250億バーツ緊急融資枠 中小零細企業に手厚く

タイ中部の洪水が生産と配送の拠点を襲ったため、バンコクを中心に物不足が深刻になっている。タイ小売協会によると、バンコクの店舗からおよそ4割の商品が売り切れてしまった。
この物不足を解決するため、商業省は「食品飲料」「生活必需品」「飲料水用浄化膜」の輸入規制を緩和する。同省では早急に作業を進めるため、食品医薬品局、関税局、タイ産業標準化機構と協力する。
また、物不足の原因の一つとして、企業の配送センターが洪水被害に遭い、機能停止していることがある。そこで、ドンムアン空港、スワンナプム空港、そしてタイ空軍が所有するサタヒップ空港とナコンラチャシマ空港を、企業が配送センターとして利用できるようにする。
一方、タイ観光スポーツ省によると、今回の洪水でアユタヤの歴史遺産など、30県の合計143カ所の観光地が被害を受けた。これによる被害を1000億バーツ以上と試算している。