香港

香港・スタンダードチャータード銀行が住宅ローン利用者及び香港企業にコロナウイルスの大流行が悪化した際に最新の支援策を提供

住宅ローンの借手並びに中小企業は、1年間を上限として利息のみの返済を申請することが可能となる。

2020年3月1日から5月31日までの間、クレジットカードの延滞手数料が免除される。

スタンダードチャータード銀行は、2月10日の月曜日に、住宅ローンの借手及び財務面での負担に直面している中小企業は、最長1年間ローンの利息のみを支払うことができると述べ、コロナウイルスの発生によって痛手を被っている香港企業に、支援措置を提供する計画を要言する最新の貸手となった。

当銀行は、過去1年間の住宅ローンの支払いにおいて、財務上良好な状態にあるとされる個人に対し、最大1年間延長できる6ヶ月の利息のみの支払いを、3月1日から申請できると説明した。

無担保事業分割ローンもしくは2つの政府支援スキームに基づくローンを保有する中小企業(SME)は、6ヶ月間の利息のみの支払いを申請し、9月3日までの期間中、さらに最大6ヶ月間更新することができる。これに加えて、特定の事業主顧客に対する手数料を免除する。

スタンダードチャータード銀行は、3月1日から5月31日までのクレジットカードの延滞手数料、並びに当該期間中の現地の電子送金手数料を免除すると述べた。

当銀行は、「香港は、新型コロナウイルスの発生と経済の減速の狭間で、前例のない難関に直面しています」と2月10日の月曜日の声明で述べた。「香港において、銀行は重要な役割を担っているため、スタンダードチャータード銀行香港は、これらの困難な時期にお客様の経済的負担を軽減するための一連の支援措置を実施していきます。」

香港経済は、この第3四半期にテクニカルリセッション(Technical Recession/自律的景気後退)に陥り、昨年の数ヶ月間にわたる街頭抗議デモの後、10年振りに縮小した。当該抗議デモが激しさを増すにつれて、観光客は香港への旅行を控え、小売業者から飲食業者まで様々な企業が損害を被り始めている。

さらには、新型コロナウイルスの大流行に見舞われ、世界中で40,000人以上が病気になり、少なくとも910人が死亡し、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の大流行を上回った(2月10日現在)。財務司司長のポール・チャン(Paul CHAN/陳茂波)氏は、2月2日の日曜日のブログ投稿で、この大流行のため、2020年度の経済が再び縮小する可能性があると言及した。

先週以降、中国銀行(香港)、東亜銀行、中信銀行(国際)、HSBC及びその子会社である恒生銀行、ICBCアジア、中国最大の貸手である中国工商銀行並びにスタンダードチャータード銀行香港は、総じて消費者及び中小企業の経営者を支援するための措置を講じると述べている。

香港の事実上の中央銀行である香港金融管理局(HKMA)は、他の銀行にも同様の措置を発動するよう奨励している。

香港の貸手である金融機関は、1998年のアジア通貨金融危機及びSARSの大流行の間、同様の支援措置の提供に尽力した。

2月10日の月曜日、スタンダードチャータード銀行は、心を砕いている消費者及び中小企業を支援する取組みの詳細を初めて概説した。スタンダードチャータード銀行は、この計画された措置の一環として、政府が保証するSME融資保証計画の新規申請者は、2022年6月30日まで、当該保証料の50%の補助金を享受できるとし、1顧客当たり50,000香港ドル(6,439米ドル)を上限とすると述べた。

当銀行はまた、最大300万香港ドルまでのSME融資保証計画及びSME借入保証計画の申請手続を優先的かつ迅速に手助けする。

また、中国本土の金融監督機関は、困難に直面している企業への信用供与拡大や金利引下げなど、この大流行の結果として、奮闘している企業並びに個人顧客を支援するための特別な措置を講じるよう、銀行を奨励している。

原文、2020年2月10日更新)