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東莞、受注急増でワーカー不足の逆転現象
金融危機で大量のワーカーを解雇した「世界の工場」東莞市で、今度は工場側がワーカー集めに追われる逆転現象が起きている。19日付香港各紙によれば、第2四半期以来、玩具、衣類など東莞の従来型産業の受注は約3割増加し、先月のワーカー需要は10万人、すでに前年同期の9割近くまで回復した。その一方、同市のある人材あっ旋会社では第2四半期の求人数約1万3000人に対し求職に訪れる人は延べ6000人程度。ワーカー不足が深刻化している。同市東城工業区内の工場の多くには「熟練工大量急募」の張り紙があり、ワーカーの紹介者に数百元の報奨金を出す企業もある。だが、香港工業総会と香港中小企業連合会では「欧米のクリスマス向け商品などの需要が一時的に出ているだけで、珠江デルタの本格的な経済回復にはつながらない。生産が一段落すれば工場側がまたリストラを行う可能性も否定できない」との見方を示している。(香港ポスト)