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[中国労務] 広州・東莞・佛山・中山 2017年度社会保険基数上下限の調整
1. 概要
広州市地方税務局は「2017年度社会保険年度納付基数の通知」(原文)を7/14付で公布した。2016年度広東省非民営企業在職従業員の年平均給与は72,848元(月平均給与は6,071元)、2016年度広州市非民営企業在職従業員の年平均給与は89,100元(月平均給与は7,425元)。また、東莞市・佛山市・中山市についても同様に当地従業員平均給与が公布されている。以上に基づき2017年7月1日から2018年6月30日までの期間における広州市・東莞市・佛山市・中山市における社会保険料基数上下限が調整され、社会保険を納付する必要がある。
2.主な変更点
広州市(原文)
名称 | 企業負担 | 個人負担 | 下限 | 上限 |
従業員基本養老保険 | 14% | 8% | 2,906元 / 3,170元 | 18,213元 |
医療保険 | 7% | 2% | 4,455元 | 22,275元 |
重大疾病医療補助 | 0.26% | 無し | 7,425元※固定 | |
労災保険 | 0.2%~1.4% | 無し | 1,895元 | 22,275元 |
失業保険 | 0.64% | 0.20% | 1,895元 | 22,275元 |
生育保険 | 0.85% | 無し | 4,455元 | 22,275元 |
(注1)養老保険の下限は2017年7月1日~12月31日の期間は2,906元、2018年1月1日~6月30日の期間は3,170元となる。
(注2)労災保険企業負担は業種別に1~8類に分類され、料率はそれぞれ0.2%、0.4%、0.7%、0.9%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%。
東莞市(原文)
名称 | 企業負担 | 個人負担 | 下限 | 上限 |
従業員基本養老保険 | 14% | 8% | 2,906元 | 18,213元 |
入院時基本医療保険 | 1.75% | 無し | 3,854元※固定 | |
診療時基本医療保険 | 0.05% | 0.05% | ||
入院時補充医療保険 | 2% | 無し | 4,804元※固定 | |
医療保険個人口座 | 3% | 1.50% | ||
労災保険 | 0.2%~1.9% | 無し | 2,312元 | 11,562元 |
失業保険 | 0.50% | 0.20% | 1,510元 | 14,412元 |
生育保険 | 0.46% | 無し | 1,510元 | 14,412元 |
(注1)2016年度東莞市在職従業員月平均給与・・・4804元(4,435元)
(注2)2016年度東莞市従業員月平均給与・・・3854元(3,489元)
(注3)2016年度広東省在職従業員月平均給与・・・6071元(5,525元)
(注4)括弧内は2015年度平均。尚、基本養老保険基数上下限は現時点で据え置きとなっている。
(注5)労災保険企業負担は業種別に1~8類に分類され、料率はそれぞれ0.2%、0.4%、0.7%、0.9%、1.1%、1.3%、1.6%、1.9%。
佛山市(原文)
名称 | 企業負担 | 個人負担 | 下限 | 上限 |
従業員基本養老保険 | 14% | 8% | 2,906元 | 18,213元 |
医療保険 | 4% | 0.50% / 1.50% | 5,151元※固定 | |
労災保険 | 0.2%~1.3% | 無し | 3,359元 | 16,797元 |
失業保険 | 0.50% | 0.20% | 1,510元 | 16,797元 |
生育保険 | 0.50% | 無し | 4,199元 | 16,797元 |
(注1)労災保険企業負担は業種別に1~8類に分類され、料率はそれぞれ0.2%、0.4%、0.6%、0.9%、1%、1.1%、1.2%、1.3%。
(注2)医療保険個人負担は1類(0.50%)・2類(1.50%)を選択可能。
中山市(原文)
名称 | 企業負担 | 個人負担 | 下限 | 上限 |
従業員基本養老保険 | 14% | 8% | 2,906元 | 18,213元 |
基本医療保険 | 2% | 0.50% | 2,890元※固定 | |
補充医療保険 | 7% | 3% | ||
門診基本医療保険 | 0.30% | 0.20% | 2,800元※固定 | |
労災保険 | 0.2%~0.8% | 無し | 1,510元 | 無し |
失業保険 | 0.80% | 0.20% | 1,510元 | 16,197元 |
生育保険 | 0.80% | 無し | 1,510元 | 従業員当月度給与 / (A) |
(注1)労災保険企業負担は業種別に1~8類に分類され、料率はそれぞれ0.2%、0.3%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.8%、0.8%。
(注2)基本医療保険及び補充医療保険の基数は前年度市従業員月平均給与(十の位まで)
(注3)門診医療保険の基数は前年度市従業員月平均給与(百の位まで)
(注4)生育保険の基数上限は、企業の当月度給与総額<中山市在職従業員月平均給与×3倍×企業の従業員人数(A)の場合、当該従業員の当月度給与。企業の当月度給与総額>(A)の場合、(A)が企業としての上限となる(中山市従業員生育保険弁法第7条:原文)。