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[全訳] 温家宝、外資利用と淮河治水の一層の推進を指示(前半)

温家宝、国務院常務会議において外資利用と淮河治水の一層の推進を指示(前半)(原文

温家宝国務院総理は30日に国務院常務会議を開催し、外資利用の一層の推進を指示した。

外資利用はわが国の対外開放の基本方針の重要な一部であり、外商投資企業はすでに国民経済の重要な構成要素となっている点を会議は指摘した。

国際金融危機に対処し、安定した経済発展を維持する上で、わが国の比較優位を十分に発揮し、投資環境の開放と整備を進め、外資を有効に利用することは不可欠である。科学技術の開発、産業の高度化や協調発展等を外資の利用により積極的に推進しなければならない。

そのためには下記の5項目を重点的に実行する必要がある。

(一)外資利用の仕組みの整備

≪外商投資産業指導目録≫を改訂して開放対象を拡大し、先端産業、サービス業、代替エネルギー・省エネ・環境保全といった環境関連産業への外資の参入を奨励する。産業の調整や振興に関する政策を条件に合致する外商投資企業にも適用し、用地の集約が必要な国家が奨励する外商投資プロジェクトに対しては優先的に土地を供給する。

(二)外資の中西部地域への誘致

中西部地域において環境保全の要求に合致する労働集約型産業の外商企業による発展を促進する。中西部地域に投資を行う外商企業に対しては開放の度合いを高め、技術資金の調達において便宜を図り、強力に支援する。

(三)外資利用方式の多様化の促進

外資企業が合併や買収を通じて国内企業の再編に参加することを奨励する。外資中小企業を対象とする信用保証企業の試験拠点の設立を推進する。

外商投資企業の国内における資金調達ルートを開拓し、金融機関に対して外商投資企業への融資の増加を指導する。

(四)外商投資管理体制改革の深化

外商投資に係る認可事項を大幅に整理し、許認可を必要する範囲を縮小し、認可手続の透明性を高める。

(五)良好な投資環境の形成

開発区の発展の促進と標準化を図り、辺境経済合作区の建設を速やかに進める。外商投資企業の外貨管理に対する規制を改善し、外貨資金の人民元への転換手続を簡略化する。