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[M&A] HKEXが上場規則改定、幹事規制に対応

証券先物委員会(SFC)が上場スポンサー(幹事証券)に対する新規制を10月に導入することに対応し、香港取引所(HKEX)は23日、上場規則の改定を発表した。改定による新要件は10月1日以降の上場申請に適用される。

改定の主要ポイントは、◆上場申請時、HKEXのウェブサイトにある「披露易(HKEXニュース)」上に条件を十分満たす申請証明(上場申請とともに提出する書類の完成版証明)を発表する◆申請証明が十分でないとの理由で上場申請が返却された場合、8週間は再申請できない。申請返却時には、幹事証券と申請企業、返却日をHKEXニュースに掲載する◆申請証明が十分でないとの理由で返却された上場申請については、審査過程を速める◆規定のコメントプロセスは、上場の適合性や経営の持続能力、上場規則、会社条例、証券・先物条例の順守、情報開示の不備などの主要項目に絞ることにより合理化する――など。

市場関係者が要件に対応できるよう、準備期間を設ける。HKEXニュースでの申請証明の公表は、来年3月末まで半年間の猶予が与えられる。この期間に上場申請が返却された場合には、申請企業、証券幹事、返却日は公表されないほか、申請証明の中国語版の提出も同期間は義務付けられない。その他の要件に関しては、すべて10月1日に適用となる。

また、HKEXは10月1日から1年間の上場申請に対し、最初の3日間に規定のチェック項目に基づき申請証明を確認後、詳細な審査に移る方法を導入する。半年間試行し、その後の半年も継続するかを判断する意向という。

HKEXは来月、改定内容などに関するセミナーを開催して周知徹底を図る予定。(NNA.ASIA