中国 中国・香港労務

2019年度上半期 中国最低賃金 省・自治区・直轄市別

1. 概要

2019年6月28日時点までの省・自治区・直轄市人力資源・社会保障部門より発表・公布されている通知・規定に基づき、各省・自治区・直轄市別の最低賃金を当社独自にまとめた。

2. 各省・直轄市別最低賃金

1)省・直轄市別最低賃金【月給】

省または直轄市名 実行日 最低賃金(月給)
一類 二類 三類 四類 五類
北京市 2019/7/1 2,200
上海市 2019/4/1 2,480
天津市 2017/7/1 2,050
深セン市 2018/7/1 2,200
広東省 2018/7/1 2,100 1,720 1,550 1,410
(広州) (珠海佛山東莞中山) (恵州、江門他) (韶関、清遠他)
河北省 2016/7/1 1,650 1,590 1,480 1,380
山西省 2017/10/1 1,700 1,600 1,500 1,400
内モンゴル 自治区 2017/8/1 1,760 1,660 1,560 1,460
遼寧省 2018/1/1 1,620 1,420 1,300 1,120
(大連、瀋陽) (瀋陽の一部他)
吉林省 2017/10/1 1,780 1,680 1,580 1,480
黒竜江省 2017/10/1 1,680 1,450 1,270
江蘇省 2018/8/1 2,020 1,830 1,620
(蘇州、南京他) (南京の一部他)
浙江省 2017/12/1 2,010 1,800 1,660 1,500
(杭州、寧波他) (杭州の一部他)
安徽省 2018/11/1 1,550 1,380 1,280 1,180
福建省 2017/7/1 1,700 1,650 1,500 1,380 1,280
(厦門)
江西省 2018/1/1 1,680 1,580 1,470
山東省 2018/6/1 1,910 1,730 1,550
(青島) (青島の一部他)
河南省 2018/10/1 1,900 1,700 1,500
湖北省 2017/11/1 1,750 1,500 1,380 1,250
(武漢) (武漢の一部他)
湖南省 2017/7/1 1,580 1,430 1,280 1,130
(長沙) (長沙の一部他)
広西チワン族 自治区 2018/2/1 1,680 1,450 1,300
海南省 2018/12/1 1,670 1,570 1,520
重慶市 2019/1/1 1,800 1,700
四川省 2018/7/1 1,780 1,650 1,550
貴州省 2017/7/1 1,680 1,570 1,470
雲南省 2018/5/1 1,670 1,500 1,350
チベット自治区 2018/1/1 1,650
陝西省 2019/5/1 1,800 1,700 1,600
甘粛省 2017/6/1 1,620 1,570 1,520 1,470
青海省 2017/5/1 1,500
寧夏回族自治区 2017/10/1 1,660 1,560 1,480
新疆ウイグル 自治区 2018/1/1 1,820 1,620 1,540 1,460

※ 赤字の部分が、2019年度で調整があるもの。
※ 2019/06/28確認

2)省・直轄市別最低賃金【時給】

省または直轄市名 実行日 最低賃金(時給)
一類 二類 三類 四類 五類
北京市 2018/9/1 24.0
上海市 2019/4/1 22.0
天津市 2017/7/1 20.8
深セン市 2018/7/1 20.3
広東省 2018/7/1 20.3 16.4 15.3 14.0
(広州) (佛山、東莞、中山) (恵州、江門他) (韶関、清遠他)
河北省 2016/7/1 17.0 16.0 15.0 14.0
山西省 2017/10/1 18.5 17.4 16.3 15.2
内モンゴル 自治区 2017/8/1 18.6 17.6 11.7 10.9
遼寧省 2018/1/1 16.0 14.0 11.8 10.6
(大連、瀋陽) (瀋陽の一部他)
吉林省 2017/10/1 17.0 16.0 15.0 14.0
黒竜江省 2017/10/1 16.0 13.0 12.0
江蘇省 2018/8/1 18.5 16.5 14.5
(蘇州、南京他) (南京の一部他)
浙江省 2017/12/1 18.4 16.5 15.0 13.6
(杭州、寧波他) (杭州の一部他)
安徽省 2018/11/1 18.0 16.0 15.0 14.0
福建省 2017/7/1 18.0 17.5 16.0 14.6 13.6
(厦門)
江西省 2018/1/1 16.8 15.8 14.7
山東省 2018/6/1 19.1 17.3 15.5
(青島) (青島の一部他)
河南省 2018/10/1 19.0 17.0 15.0
湖北省 2017/11/1 18.0 16.0 14.5 13.0
(武漢) (武漢の一部他)
湖南省 2017/7/1 15.0 13.4 12.4 11.6
(長沙) (長沙の一部他)
広西チワン族 自治区 2018/2/1 16.0 14.0 12.5
海南省 2018/12/1 15.3 14.4 14.0
重慶市 2019/1/1 18.0 17.0
四川省 2018/7/1 18.7 17.4 16.3
貴州省 2017/7/1 18.0 17.0 16.0
雲南省 2018/5/1 15.0 14.0 13.0
チベット自治区 2018/1/1 16.0
陝西省 2019/5/1 18.0 17.0 16.0
甘粛省 2017/6/1 17.0 16.5 15.9 15.4
青海省 2017/5/1 15.2
寧夏回族自治区 2017/10/1 15.5 14.5 13.5
新疆ウイグル 自治区 2018/1/1 18.2 16.2 15.4 14.6

※ 赤字の部分が、2019年度で調整があるもの。
※ 2019/06/28確認

3. NAC名南の分析

2019年度中、現在までに最低賃金の引き上げの発表があった省・自治区・直轄市は、北京市、上海市、重慶市、陝西省の3市1省。なお、北京市は、7月1日より、月給が2,120元から2,200元に引き上げられるが、時給は24.0元のまま据え置きとなっている。省・自治区・直轄市別の最低賃金(月給)を一類で比較すると、最高値は、上海の2,480元、最低値は、青海省の1,500元である。

中華人民共和国労働・社会保障部令第21号『最低賃金規定』(原文)第10条によると、各省・自治区・直轄市は、少なくとも2年に1度の最低賃金の調整を求めている。これまでのところ、天津市、河北省、山西省、内モンゴル自治区、吉林省、黒竜江省、浙江省、福建省、湖北省、湖南省、貴州省、甘粛省、青海省、寧夏回族自治区では、2018年以降現在まで最低賃金の調整がなされていないことから、今後年度後半での引き上げが予想される。