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中小企業の経営危機、広東や上海から東北にも拡大

インフレ高進や緊縮金融政策を背景とした中国中小企業の経営難を伝える情報が、広東省の珠江デルタ地区や、上海市、江蘇省など長江デルタ地域から中国東北部の吉林省も伝わり始めた。経済参考報など中国の各メディアが伝えた。

吉林省では民間企業10万社以上が「3つの困難」に直面。すなわち、金利上昇など資金調達コストの上昇に伴う資金調達難、全般的な物価上昇による原材料高、熟練工の不足など求人と求職のミスマッチによる人手不足という3つの難題により、倒産の瀬戸際に追い詰められている。同省工業信息化庁の白緒貴庁長は「今年の中小企業が置かれた経営環境は、過去のどの年と比べても厳しいものだ」と指摘。中でも資金調達難が企業に深刻な問題をもたらしていることを明らかにした。(香港ポスト