震災で香港・珠江デルタの製造業にも打撃

東日本大震災の影響が香港や珠江デルタの企業にも及んでいる。１６日付『信報』などによると、震災による停電や物流の問題で日本からの部品や原材料の供給が滞り、香港資本を含む珠江デルタの製造業の生産活動に影響が出始めた。

香港工業総会の劉展灝・副主席は「日本からの部品の納期が分からないため、受注を断っている企業が増加している」と明かし、「日本の震災の影響がこの１～２週間以内に改善されなければ、香港の製造業は今年通年で２０％程度の受注減となるだろう」と述べた。あるコンピューター販売会社の社員は、「コンピューターやテレビの基板に使われる精密部品は日本製が多い。リチウム電池は特に福島県に工場があるので品不足は深刻な状況だ」と語った。（香港ポスト）